NEC、クアッドコアCPU搭載の無停止型サーバ新製品
NECは2007年7月9日、フォールト・トレラントサーバ「Express5800/ftサーバ」に、クアッドコアXeonプロセッサを搭載した2Wayサーバの新モデル「Express5800/320Fc-MR」を発表した。搭載OSはWindows Server 2003またはRed Hat Enterprise Linux 4。RHEL4をサポートするのは、Express5800/ftサーバとして初めて。
フォールトトレラントシステムの開発・販売を行う米Stratus Technologiesと2005年に締結した協業の成果の第1弾となる。NECがハードウェアを、Stratusがファームウェアを開発した。
4Uラックマウント型で、NEC開発のサーバ二重化制御用LSI「GeminiEngine」を強化してクアッドコアに対応。Xeonを最大2基（二重化により装置全体では最大4基）搭載可能で、FSBは1333MHzに高速化して、シングルコア搭載モデル比で最大約5倍にパフォーマンスを向上させた。
価格は、Xeon X5355（2.66GHz）1基搭載のWindowsモデル（8月6日出荷開始）が390万円から。同構成のLinuxモデル（10月15日出荷開始）が385万円から。
Windowsには二重化システムの片方ずつをアップデートする「Active Upgrade」を搭載した。アップデート・再起動した後で同期を取ることで停止時間を大幅に短縮する。Linux版への導入時期は未定。【鴨沢 浅葱／Infostand】
