wicdで無線接続をシームレスに管理する
Scott-Nesbitt(2007年7月30日(月))
仕事の性質上、私はあちこちを放浪しながらのデジタル生活を余儀なくされており、仕事にはノートPCと無線接続が欠かせない。そんな状況なので、1日のあいだに複数の無線アクセスポイントを渡り歩く方法は心得ている。自分のLinux搭載ノートPCの無線カードで問題が起きたことは一度もないが、私が使ってきた無線接続ツールの大半には何らかの欠陥があった。本当に便利だと思った数少ない無線接続マネージャの1つが、wicd(Wireless Interface Connection Daemon、“ウィキッド”と発音)だ。wicdは、外観の点でも使いやすさの点でもWindowsの無線ネットワーク接続ツールによく似ている。
開発者によると、wicdの正式リリース版はUbuntu用だが、Debianベースのシステムならどれでも使えるという。Debianパッケージとソースtarball(こちらはDebianベースでないLinuxディストリビューションでもコンパイルを試せる)がこちらからダウンロードできるようになっている。
SynapticかDebianパッケージを利用すれば、wicdのインストールはすぐに終わる。また、wicdはデーモンとして実行されるため、負荷の重い作業のほとんどはコンピュータの動作中にバックグラウンドで行われる。ただし、wifi-radar(翻訳記事)など別のデーモンベースの無線接続ツールを使っている場合は、そのソフトウェアを削除するか無効にしてからwicdを試す必要がある。
ネットワークへの接続